各地でのボランティア研修会の開催

■沖縄県 [ 2007年2月24日 ]
1. 日時と場所等
○ 日 時: 2007年2月24日(土) 13:00〜16:20
○ 場 所: サザンプラザ海邦
○ 主 催: 九州中国帰国者支援・交流センター
○ 参加者: 49名

2. 研修会内容
  1. 帰国者の現状と援護施策の報告
    佐藤 陽子 (厚生労働省社会・援護局援護企画課中国孤児等対策室係長)      

  2. 基調講演
    テーマ:「中国等からの帰国状況について」
    講 師:小林 悦夫 
    (中国帰国者定着促進センター教務課長兼中国帰国者支援・交流センター教務顧問)




    【基調講演の要旨】

    帰国者1世が帰国したときの年齢が高く、高齢期に言葉や生活習慣を覚えるのは非常に難しい。しかも外国語を勉強したり、一般的な教育を受けること機会が少なかったという歴史的背景がある。そういうハンディを背負っている。
    定住化の人々の言語、文化の学習とは一種の生涯学習であり、ライフステージが変わるとニーズも変わる。こういうニーズには初期集中形式では対応しきれず、生涯学習をカバーするような支援体制が必要となってくる。(中長期支援の中核として支援・交流センターが開設)。

    経済的な自立に限らず、地域での交流を保ちながら社会の一員として生活するという意味での社会的・精神的自立をはかれるような支援をするべきである。
    また、就労可能な二・三世については、自身の社会的、経済的自立を実現すると共に、まずは精神的に、可能な限り経済的にも帰国者本人の世帯の支えとなる役割を期待する。このため、これらの人々や就労可能な年齢層の中国帰国者に対しては、可能な限り就労が実現できるように施策を講じるべきである。

    実現可能な目標を掲げ、行動計画を作る。地域内の様々な分野、地域間、国を含めたトータルな部分での支援の連携を作り、問題に取り組まねばならない。そういうプロセスが大事であり、始めることによっていろいろなことが見えてくるのである。


  3. 事例報告
    事例報告「自立への道のり」    
    (1)自立指導員・帰国者2世  平得永治
    (2) 帰国者2世配偶者      山内真紀


  4. ビデオ上映 「二つの国の狭間で ―中国残留邦人映像記録集@―」


開催してみての感触
・ 実際彼らがどのように生活し、日本に慣れていくのかという詳しいことを知らなかったが、この講演を通して帰国者支援の問題をもっと身近に感じることが出来た。


・ 中国帰国者の将来の目標像を作る必要があると言われたことに共感した。
  今後の活動の方向が見えてきた感じがした。


・ 中国帰国者の支援の現状を初めて知った。国をあげてたくさん支援をされていて凄いと思った。
  自分も何か携われたらと思った。


・ 当センターの位置づけや帰国者の状況が良く分かり、参考になった。


・ 中国でのキャリアが活かされず、努力して自立された姿に感銘した。


 想像のつかない苦労をされていることが分かり、考えさせられるものがあった。


・ 帰国者本人の体験を通じてその環境を知ることは支援を行う上でとても重要だと思う。


・ 本当に感動的で、今後の自分の考えを変えてくれるような内容だった。


・ 言葉や生活習慣の違う中で、周囲の人々への感謝の気持ちを忘れずにやってこられたのはすばらしい。


・ 学校や教育について、やはり課題が多いように感じた。どれだけ関心を持って理解したり、
  自分が出来る範囲で協力したり助け合ったりしていけるのか、地域での活動も合わせて
  考えさせられる内容だった。




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