各地でのボランティア研修会の開催/大阪府開催

■大阪府開催 [ 2003年7月26日 ]

  1. 日 時 と 場 所

    日 時:2003年7月26日(土) 10:00〜16:30
    場 所:大阪府社会福祉指導会館
    主 催:近畿中国帰国者支援・交流センター
    協 力:大阪府社会援護課
    参加者:68名

  2. 研修会内容

    1.帰国者の現状と援護施策の報告
          厚生労働省 吉田和郎

    2.大阪府の状況報告
          大阪府 竹岡博嗣

    3.基調講演
          講 師 金香百合(ホリスティック教育実践研究所[HEAL]代表)
          テーマ 多文化をふまえたかかわりあい、支え合い
           〜中国帰国者の現状をふまえて〜

    4.事例報告
    事例報告@
    NPO法人 堺市中国帰国者交流会 事務局長 北川福太郎
    事例報告A
    門真市立門真第4中学校 教諭 大川真樹子
    事例報告B
    近畿中国帰国者支援・交流センター 教務主任 清島千春
    事例報告C
    当事者の声を聴く 近畿中国帰国者支援・交流センター受講生 任 喜明

    5.分科会 
    3グループに分かれて意見交換と情報交換


    6.分科会報告とまとめ

    “支援者の輪を広げよう!”ということで地域ボランティアを中心に積極的に呼びかけをしました。
    その結果、中国帰国者、日本語教師、民生委員、身元引受人、地域福祉関係者など実に多方面から多くの参加者が ありました。
    先ず始めに全国的な中国残留邦人対策の現状報告、大阪府の現状報告を聞いた後、金香百合さんによる“多文化をふまえたかかわりあい、支え合い”というテーマでのワークショップ、講演が行われました。参加者は対人援助者として必要な人間理解力や自尊感情等人にとって望ましいあり方について学びを深めることができました。

    中国帰国者支援に関わっておられる方は少なくないと思われますが、事業の運営やありかたに悩んでおられる方も多いのが現状ではないでしょうか。
    「堺中国帰国者交流会」や門真第4中学の活動への取り組みは、そういった方々にとっていいヒントや手がかりとなる事例の発表でした。

    中国帰国者3世の任 喜明さんは14歳で日本に帰国し、現在二十歳です。学校生活や就労を含め、様々な問題に直面しながらも、帰国後の生活を力強く、たくましく切り開いて自立している任さんの体験報告は、当事者ならではの説得力があり、参加者に大きなインパクトを与えたようです。

    最後に参加者は3つの分科会に分かれて、それぞれの立場から意見交換、情報交換を行いました。

    参加者同士がボランティア研修会を通して顔の見える関係となり中国帰国者の現状や問題点、支援のあり方について共通の認識をもつことができました。支援者間の今後の連携につながる機会を提供できたのではないかと思います。




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