就職援助事業/講話





第4回職業講話 平成23年10月7日
当センターではハローワーク上野の協力により、平成21年より「職業講話」を年に1-2回開催し、主に就職を希望する帰国者2・3世を対象とした、就職に役立つ情報の提供と個別の相談、支援に努めています。今回はその4回目となり、10月7日(金)15:00-17:00の2時間の講話を開催し、帰国者1世を含む17名の方々が東京都、千葉県、埼玉県より参加しました。

この日、ハローワーク上野より当センターで講演いただいたのは、三須一郎業務部長と橋美和子職業相談部門統括職業指導官の2名で、事前に参加者の一番知りたいことを受付け、それに基づいた講演と、質問に対する回答をしていただきました。

事前の質問では、@どうしたら就職できるか、就職までの手順;A面接の時の全過程と注意事項;B職業能力開発センターについて;C中国語を生かせる仕事の探し方について;D就職する時の条件について聞きたい時、どう聞いたらよいか;E日本語があまり上手くないが、長期の仕事をどうやって探せばよいか、といった質問が出されました。

それを受けて講話では、三須業務部長から就職ガイドブックの資料をもとに、(1)現在の求職事情;(2)ハローワークの利用方法;(3)自分の仕事をどのように決めるか(探し方含む)を中心とした説明と、それぞれの質問には日頃から実際の相談に対応している橋統括職業指導官から回答をいただきました。

現在の求職状況は、ハローワーク上野管内で、求職6千6百人に対し、求人5千7百人、全国の完全失業者が276万人で、3月の震災の影響もあり、観光業が落ち込んだものの、卸小売業、サービス業では求人が増えているとの説明がありました。また、ハローワークを利用する場合、日本語が話せるかどうかで対応が異なり、中国語等の案内が必要な場合は新宿の外国人雇用支援・指導センターも活用できますが、職業能力開発センターなどの職業訓練ではまず日本語ができることが大前提であることが説明されました。中国語を活かせる仕事については、貿易実務、ホテル、通訳などがありますが、中国語と同様に日本語力も求められることがあげられました。日本語に自信がなくても長期の仕事を目指す場合は、業務指導は日本語になるので片言でも日本語ができることが重要で、工場、ビル管理、清掃、レストラン接客・ホテル業務があげられました。求人票についてはハローワークの職員に相談すると直接指導等を受けることができるため、窓口を活用することで近道になることが紹介されました。

参加者からの質問では、職業訓練は今からでも受付に間に合うかが聞かれ、東京都は年4回(4月、7月、10月、1月)開講なので、ほぼ3ヵ月前に出される案内に注意するようアドバイスがありました。また、電柱などに貼られている求人は信頼できるのかとの質問に対し、ハローワークで取り扱う求人についてはハローワークが指導できるが、それ以外の求人は指導できないことが説明されました。この他にも雇用保険の受給と職業訓練受講に関する質問にも回答いただきました。 当日参加された方の中で、今現在ハローワークを利用している方は7名でした。ハローワーク上野からも実際にハローワークを利用して困ったことがあれば遠慮なく意見を聞かせてほしいと要望があり、参加者からこれまでの体験談を話していただきました。 これからも、当センターでは帰国者とハローワークを結び付け、職業訓練等の情報を通じて、就職実現に役立てていきたいと思います。なお、当センターでは、職業講話と合わせて、企業や職業訓練校の見学を開催しています。また、帰国者向け情報誌『天天好日』の紙上でも、2・3世の就職に役立つ資格情報を提供しています。合わせて活用いただきたいと思います。



自立研修事業
中国帰国者支援交流センター