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(1)「冬至」(とうじ)

二十四節気の一。
太陽の黄経が 270 度に達した時をいい、冬至は暦で言う二十四節気のひとつです。
この日は北半球では太陽がもっとも南にくるときで、一年中で昼間が一番短く、夜が一番長い日です。
今年の暦では12月22日がそれにあたります。現行の太陽暦で 12 月 22、23日頃。

「冬至冬中冬始め」といわれるように、冬至は冬の真ん中でいちばん寒いはずですが、
実際には冬が始まったばかりで、本当に寒くなるのは冬至が過ぎてからです。
しかし、この日を堺として日一日と日足が延びていきます。
これをタタミの目、一目ずつ日が延びるとか、米一粒ずつ延びるなどといい、
気持ちの上では一陽来復の期待感で明るくなります。

冬至にはかぼちゃを食べる習慣が残っていますが、冬にビタミンなどの供給源が不足していた時代は
かぼちゃのような野菜は貴重なものだったためにそれを食べる事でビタミンを補給し、風邪やしもやけ
にならないという昔の人たちの知恵だったのです。

一部の地方では、レンコン、みかんなど「ん」のつく食べ物を7種類食べると幸福になれるともいわれています。また、この日に風呂にユズを浮かべ、ユズ湯といってやはり中風にならぬ、という言い伝えがあります。

この時期はゆずの最盛期です。
ゆず湯は、疲労回復や神経痛に効果あるのですが、冬至を「とうじ湯治」にかけて
「身体にゆうずう融通(ユズ)をきかせる」というごろ合わせでも使用されていました。

ゆずは食べても健康にいいもの。
そこでこれからの寒い時期に体のあったまる「ゆず酒」を紹介します。
ビタミンCが豊富な上、肌荒れや冷え性に効果的です。

「ゆず酒の作り方」
材料:黄ゆず…500g、氷砂糖…70g、ホワイトリカー…900cc

1.ゆずを水洗いしてよく水を切り、ふきんなどで水気を拭き取ります。
2.リンゴのように皮をむきます。
  この時、なるべく白いワタの部分が実に残らないように皮をむく、
  果実に残ったワタの部分は更に丁寧に取り除くのがポイントです。
3.実を横半分に切ります。身が柔らかいのでつぶれないように注意しましょう。
4.実と先にむいた皮を瓶に入れ、砂糖とホワイトリカーを入れて密閉し、
  冷暗所に置きます。
  皮は苦みが出るため、1週間後に取り除きます。
5.1ヶ月半ほどで出来上がり。
  中の実を出し、ガーゼなどで漉してお酒を保存します。


(2)お歳暮

1年を2回にわけて、祖霊(先祖の霊)を迎え御魂祭りの御供え物や贈り物をした日本古来の習わしが、
起源とされています。日ごろお世話になっている方々へ1年間の感謝を込めてお礼の気持ちを贈ります。

●「いつおくる?」
水引は赤金(5本か7本)にて、結びは花結び(蝶結び)の、のし紙を用い上書きは水引結び目中央上に
「御歳暮」、中央下にやや小さく名前を書き、12月初めより20日ごろまでに贈りましょう。
この時期になると百貨店、スーパーなどでギフトコーナーができますのでその時期を目安に贈られると
間違いないでしょう。
12月31日を過ぎ、お歳暮が年内に届けられない場合、「お年賀」として贈ります。
また、お年賀で贈れない場合には「寒中見舞」として松の内(一般的には1月7日、地方によって違う場合
もあり)が過ぎてから立春(2月4日頃)までの間に贈ります。
本来は訪問して直接渡すのが原則ですが、現在ではデパートなどから直送するケースが主流です。
直送する場合はあいさつ状を同封するか、荷物が届くころに別に手紙かハガキを出すのがマナーです。
あいさつのほかに、何を、何時、どこから送ったかを書いておくとトラブルが起こった時
(荷物が到着していない)に役立ちます。

●「喪中の時?」
当方・先方のいずれが喪中であってもお歳暮を贈られても差し支えありません。ただ、四十九日を過ぎて
いない場合や先方が気落ちしているようなら、時期をずらして「寒中見舞」として贈る気配りも忘れずに。

●「誰に?いつまで?」
挙式の際の頼まれ仲人なら3年まででよいとされています。
特にお世話にならなければ会社の上司や学校の先生には贈らなくてもいいでしょう。
自分の考えで判断すればいいのです。
お中元、お歳暮のどちらか一方を贈られるなら
お中元より一年の締めくくりの意味でもお歳暮を贈るのが一般的です。


(3)年賀

元旦から小正月(1月15日)までの年始ご挨拶の手土産に、のし紙を掛けます。
水引は赤金(5本か7本)にて、結びは花結び(蝶結び)の、のし紙を用い
上書きは水引結び目中央上に「御年賀」、中央下にやや小さく名前を書きます。





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