その他情報/健康/腎結石・腎盂結石(じんけっせき・じんうけっせき)

今回は、暑い時期に比較的多い病気の一つである腎結石、腎盂結石について紹介します。
(以下、「国民医療シリーズ・腎臓の悪い人に」((株)社会保険出版社発行)より抜粋)

尿の中に溶けていた成分が、腎臓や腎盂で沈着して、
硬い塊になったのが、腎結石、腎盂結石です。
尿酸、リン酸、しゅう酸などが、カルシウムなどと結合した
ものが、多いようです。
体質や食事と関係がありそうですが、まだ確実な予防は
できません。石の種類によっては、アルコールをやめたり、
しゅう酸の多いものを控えたりすることもあります。

結石の溶解薬もあります。
しかし、万全の効き目とは、まだ言い難いです。
石の大きさは、砂粒ほどのものから、腎盂いっぱいのものまで、さまざまです。
石が、腎盂に留まっている間は、目立った自覚症状は出ないのが普通です。
X線で見つかっても、問題になるような悪影響がなければ放って置きます。

腎疝痛(じんせんつう)

しかし、石が袋から細い尿管に落ち込むと、尿の流れが遮られ、管が伸ばされ、傷つきます。このため激しい痛みや、強い血尿を生ずることがあります。
痛みは、場合によっては、腎疝痛という言葉があるくらい、激しいものです。石が下がるとともに、痛みの中心は移動し、石が膀胱(ぼうこう)に落ち込むと、多くはケロリと止まります。
でも、上は胃から肩まで、下は股のあたりまで、痛みが及ぶことがあります。
痛みには、鎮痛剤の注射です。
多量の水を飲んで、排出を促すのが大切です。小さい石は自然に膀胱まで落ち込みます。
 
手 術
腎結石の軽い症状では、脇腹から腰のあたりに、ときどき鈍痛があり、運動すると強くなる
ことがあります。こんな石がつかえ、尿の流れが停滞し、石がバイ菌の隠れ家にもなって、
腎盂腎炎をくりかえすことがあります。
石のため、腎機能が低下してゆくこともあります。
先の腎疝痛の場合、X線などで、石が大きくて自然流下が危険だと分かることもあります。
こんなときは、手術も考えます。





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